監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[経営]

女性役員義務化

欧州で上場企業や公的機関に一定以上の女性役員登用を義務付ける制度の導入が加速したそうです。 ベルギー、オランダでは法律が成立し、EU全域を対象とする法制度化の検討に入ったということらしいです。

役員の3~4割を義務付けるというもので、日本の実態は1%以下のようです。

当社では5人の取締役の2人が女性で、これは従業員数の約半分が女性の会社であるからと思います。

私自身は女性取締役に違和感はありませんし、女性ならではの強みの発揮も期待しています。 というか、役員登用や管理職選任に性差を配慮した事は殆んどありません。 そのほうが企業としてうまくいくからです。

勿論職種により性差がはっきり表れるものがあります。 例えば営業事務など男性では続かない気がします。 当社の事務職13名の中で男性は1名、経理担当責任者で、いずれ次の代では女性になる確率が高いと思われます。

いずれにしろ、強制するものかと思いますし、そういう意味で言えば役員の平均年齢は45歳以下としては如何かと思います。 さらに言えば外国人を一定割合、イスラム教圏、キリスト教圏、仏教圏など各宗派の人を雇いなさいという法律を作ったらどうでしょう。

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[他業界]

メーカーの横暴

ある電器メーカー系列でトイレをリフォームしてもらい、2年が経過しました。 アクセントにしたライトが切れたので、切れた電球をもって日本橋にある電気屋さんで照明専門店を3軒聞いてまわりました。
「これでは解らない」というのが共通の返事でした。 照明器具専門店で解らないようなものを使うな、と思いました。 全くユーザーを馬鹿にした話で、そこのメーカーは「照明日本一」と豪語するバカなメーカーです。

メーカー戦略として同じ金口のバルブであれば他メーカー品に代替する可能性があるとか、理由はあるのかもしれません。 しかしユーザーがお客で自らの満足やショウケン確保であればーざーは離れてゆくばかり、ちなみにリフォーム業界ではこのメーカーは評判が悪く、私も嫌いなメーカーなので照明等の話題では決してよくは言いません。

マスプロダクションの利点は大量生産による利益の最大化ですが、私のようなユーザーを敵にすればいずれ傾いてゆくものと思います。

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[他業界]

療養ディサービス

療養ディサービスを見学に行ってきました。 ディサービスは要介護の高齢者が車での送迎で施設に行き、入浴したりケー無や軽い体操などのレクレーションと食事というのが一般です。

療養ディサービスは退院直後の人が自宅療養する上でディサーヒスを受けるというものです。 施設にはベットが並び、カーテンで仕切られ、病室のような雰囲気です。

利用者によっては人工呼吸器が必要な人もいて、在宅に設置された呼吸器も本人と一緒に運んでこられるそうです。 勿論本人は車の座席座ることができない場合が多く、ストレッチャーで搬送されるそうです。

入浴が困難な人が多いので必ず入浴というわけではなく、困難なケースではストレッチャーに乗せられた利用者がシャワーを寝た状態で浴びるシャワー浴との事です。 高齢者で入院後医療処置を受け、急性期を過ぎた患者は退院することになりますが、人工呼吸器や胃ろうの人などは特に自分で何も出来ない場合が多いのでこのような施設は無くてはならない人がおられるようです。

経営者いわく、制度はあっても儲からないのでやるところは少ないとのことでした。 自分がそのような状態になって、なおかつ一人暮らしでは不安な日々を過ごすことになりますが、制度の狭間で大変な日々を過ごすかと思うとぞっとしました。

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[経営]

中小企業のおやじのつぶやき

今年は異変続き、しばらく順調に推移していた当社の経営もほころびが見え始め、今必死に建直そうとしています。 業績は以前と変わらずなのですが、人が弛んでいたり、経営層に緊張感がなかったり、マーケットが微妙に変化していたりです。

そこで気合を入れ直し、土日祝も関係なく出勤し、やらなければならないことを洗い出し、方針を見直したりしていますが、実際休業日には他の職員がいないのでほったらかしにしていたプライベートの仕事が山積みであることがわかり、半分はそれをこなしています。

今日8月14日は日曜ですが出勤しますとケアマネージャーが1名出勤していました。 今日は近隣には存在しない『療養ディサービス』を見学に行くとか、見学に同行することにしました。 今日は仕事がたまっていたので張り切っていたのですが、これで3時間は潰れるなと思いながらアロハシャツからカッターシャツに着替え、見学に行きました。

元々『療養ディサービス』とは何か知らず、行ってから質問しまくればよいと思ってゆきました。 内容は退院直後の利用者の為のディサービスで、例としては人工呼吸器をつけている人をストレッチャー付の車で送迎し(在宅人工呼吸器は取り外してつんできて、送迎中は酸素を吸入してもらいます)、施設ではベットに横たわり、看護サービスを受けるというものです。 売りにはしておられませんがストレッチャーによるシャワー浴もやられるそうです。 訪問看護は24時間対応、往診医はおられますが、24時間はなかなか対応できないのでここの部分をサポートするのが狙いだそうです。

在宅に戻され、急性期を過ぎた患者にとってまたその家族にとって看護は大変な不安を伴うもの、その負担を軽減するものです。 病院は長期の入院では点数が取れないので、急性期が過ぎれば、つまり積極的治療が終われば退院させるの通例ですが、人工呼吸器をつけたり、吸引が必要な患者に対して不安は計り知れません。

私はこの『療養ディサービス』は初めて聞きましたが、24時間対応の訪問看護ステーションを運営されている実態は何度がセミナーで聞いていて、大変な仕事だと思っていましたがこの『療養ディサービス』も同様であると思いました。

経営者の社長いわく、「総ての介護事業で質が求められている」という話は印象的でした。

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[生活]

買い物

アイロンとアイロン台を購入しようと思い立ち、普段関心の無いものなので商品選定に悩みました。

そもそもアイロンを購入しようとしたのは、カッターシャツをクリーニングに出すとボタンが割れてくるからです。 前に使っていたクリーニング店は袖口のボタンが欠けたり割れたりで、クレームに対しボタンを付け替えてくれるのですが、付け替えてもらったボタンが割れるとまた頼むことになり、殆んど割れない、欠けないボタンがありますよ、とアドバイスを受けました。

クリーニング店を変え、値段が高く、近所で評判のよいところにしたのですが、最近袖口のボタンの割れが目立ち始めました。 いろいろ聞くと最新鋭のプレスマシーンを導入したとか、仕方ないので自分で洗濯し、アイロンを掛けようと思い立ったのがきっかけです。

電気屋に行ってアイロンを見ても、何がよいのか分かりません。 そこでネットの評価を見てみました。 しかしアイロンは耐久性の高い製品なので、何台も比較するほど使った経験をお持ちの人がいません。 たまたま購入した製品について、よかった・悪かったの評価です。 しかし評価を丹念に見てゆくと一般論として使いやすい商品が浮かび上がってきます。 つまり値段との見合いで妥当なもので、少々高いがとてもよいというのは分かりづらいです。

アイロン台はさらに評価が難しく、評価を見ても判断がつきません。 結局よく売れていそうなものを選ぶことにしました。 さて何処で買うか、になってこれもネットで調べてみると何とアマゾンが一番安いらしく、結局アマゾンで両方買いました。

私は何か物を買うとき、特に耐久性の高いもので高価なものはどれを買うかと同時に購入方法にこだわってしまいます。 先日は機械式腕時計を買うのに『鉄道忘れ物店』を丹念に見てみました。 近鉄上本町店の催しで中古時計というのも未に行き、いろいろ勉強になりました。 機械式時計はくるくる回る小さなリングが中にあり、ここ何年かで精度を上げるためにその回転数が大きく増えたとかで、頻繁な整備(4年に1度程度)が必要な上に耐久性が落ちたとの事、整備費用は時計の一割程度か目安であることが解りました。

結局機械式腕時計は工芸品であり、装飾品であり、手間隙かけてお金をかけて維持するものということがわかりました。 この説明で一気に買う気がうせ、今は息子が使っていて気に入らないというソーラー電波時計を貰い受けて使っています。 ソーラーですから電池交換が要らず、電波ですから正確です。 カシオの製品でせいぜい1~2万円のものです。 工芸品のように愛着が湧きにくいですが機能は問題ありません。

どうも個人的にグランドセイコー機械式100万円というのは性に会わないことがわかりました。 ネットでここまでのことが分かるかどうか調べていませんが、人と違うものを身に着けてみたいとかはめているだけで嬉しくなる高級感を求めた自分が見えてきました。

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[社会]

イギリスの暴動

中東の革命が長期化する中、イギリスで暴動が多発しているようです。 きっかけとなった事件はあったようですが、政治・経済で比較的安定している先進国で暴動が起きること自体不思議な気がします。

暴動が広がり、収束しない理由にツイッターで暴動を呼びかけていることがあり、これも中東と同じ状況です。 何時の時代にも社会に不満を持つ人がいて、安易に相乗りするのでしょう。

もし日本でそのような暴動が起これば、と想像すると経済産業省、農林省、厚生労働省など国家機構や警察など狙い撃ちされるでしょう。 日本でも社会に不満を持つ人は潜在的に多く、、社会一般のモラルの低下はその指標でしょう。

赤信号で左右も確認せずに横断歩道を携帯を操作しながら渡る人で、車がクラクションを鳴らすと睨みつける輩、路上にタバコの吸殻を捨てる人、空き缶や飲料のペットボトルを放置自転車のかごに捨てる人、狭い歩道を横一線で封鎖しながら歩く人、モラルの低さは枚挙に暇がありません。

刑事番組で『太陽にほえろ』で石原裕次郎を始め出演刑事が皆タバコを吸っていて、路上にポイ捨てするシーンがあり、それをかっこいいと(もしくは当然と)思って育った世代は吸殻のポイ捨てに罪悪感は薄いでしょう。

公共広告機構のモラル向上番組もこれを見て育った子供が大人になったとき、影響を受けていると思います。イギリスの暴動から話がそれましたが、モラルの向上が国力増加に意味を持つものと思います。 私も自転車によく乗り、車が見えなければ信号無視していましたが、それを見る子供の視線を感じて出来うる限り待つようにしています。 吸殻を道路に捨てることはありません。

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[社会]

ビッグニュース

今日の日本経済新聞1面に大きなタイトルが踊っていて、新聞社が如何にビックリしたか、そして私もビックリしました。
『日立・三菱重工統合へ』、売上高12兆円超の巨大企業でありますが、日本でトップではありません。 そして私の生活や当社の経営に全く影響ありません。

どちらも創業100年前後の巨大企業ですが、確かに大変なことなのでしょう。

次のビッグニュースは経済産業省官房付のキャリア古賀茂明氏の著作です。 TVにも出演されており、辞職を迫られた改革派官僚として時代の寵児になっておられ、大阪市立図書館で『日本中枢の崩壊』を予約しようとしたら蔵書冊数19、予約件数334件、私の知る限り図書館の予約エントリーの最高値に近いと思います。 キャリアの官僚が官僚機構をこれほど明確に否定されたケースは少ないのかと思いますが、キャリアの造反にこれほど着目されたのは何か世論の中で大きなはっきり形になっていない『批判』が渦巻いているのかと思いました。
今日の日経に掲載された氏の著書の『官僚の責任』は全国の有名書店8店でで新書1位、最近出版されたにもかかわらず20万冊、経済関係で10万冊を冷えると大ヒットらしいですが、将来いくらに増えるか興味があります。

3番目のニュースはスモールです。 私が昨日炎天下に自転車で、仕事で50キロほど走ったことです。 ふらふらで、頭がボーとして、夜の会議では半分寝ていました。 加齢に伴う体力低下は否めませんでした。

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[他業界]

うどんや

日本経済新聞に丸亀生面の業績が掲載されていました。

私は麺類、うどんが好きで中でも讃岐うどんは大好きです。 一番最初に食べたのは30年ほど前で、讃岐うどん自体それほど注目されていませんでした。 生醤油うどんは大阪ではお目にかからないメニューで、ものめずらしさから注文し、醤油をかけすぎて「塩からいだけの味」と思いましたが、腰のある麺の喉ごしは記憶に残りました。

大阪でも頭書の丸亀製麺の店が出来て、何度が食べに行きましたが、当初の感激はありません。 関西風にしてあるからか、それとも舌が肥えてしまったか、それはともかく大阪の柔らかすぎるうどんより好きではあります。 大阪生まれ大阪育ちの60歳代中ばの友人は「うどんは箸で掬えないほど千切れやすいもんや」と言ってましたが、私には柔らかすぎます。 味も讃岐うどんの出しはエグミが強く、そのワイルド感も好きな味です。

そのうどん屋の4~6月の連結純利益は8億円、売上140億円だそうです。 通年であれば売上560億円、利益32億円で東証1部上場企業の中でもいいところにゆくのではと思いました。

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[習慣化]

寸暇を惜しんでⅡ

何かの営業が電話をかけてきて、当社には秘書課など気の聞いたものが無いのでダイレクトに私に回ってきます。

証券会社、携帯電話、求人広告、商品先物会社等など、憑かれたようにしゃべりまくる人、質問攻めにする人、正攻法でせめる人いろいろです。
喋りすぎる人にはもっと速いペースで喋り返すか沈黙するか、質問攻めにする人は質問し返すとか、正攻法の人は紳士的に断るとかします。

うちの営業もどれかのパターンでやっているのかと危惧します。 私が営業で一番良く話すのは店長の二人です。 一人は正攻法、一人は質問攻めタイプかなと思います。 正攻法の人には紳士的に対応し、質問攻めの人には質問倍返しをている時があります。

人が話すとき、特に知らない相手や嫌いな相手、迂闊なことがいえない相手に話をするとき、頭に自動車のタコメーターのようなエネルギーメーターがついていたら針がレッドゾーンまで振れていると思います。 何か言おうと考え、言葉を選び、声に出すときメーターは最大に触れます。

薬局でベテラン薬剤師、人間的に優れている人が応対していて質問し、相手が意を決して答え始めるとその人のメーターは振り切れています。 薬剤師は微笑んで二拍、間を空けてそうですかというときにはメーターはアイドリング状態まで戻っています。

交渉とか気を使う話し合いのときに相手のおでこのメーターを見ながら数秒待つと素晴らしいコミュニケーションが始まります。 間の達人は営業の達人、コミュニケーションの達人です。 その数秒を惜しんで口を開いた営業は実績が上がらない人なのでしょう。

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[生活]

寸暇を惜しんで

『寸暇を惜しむ』という言葉があります。 私は元々短い時間を待つことが出来ない性格で、大阪では『いらち』と言われます。

待てない時間とは数秒・数分・数日で、交通量の少ない交差点では信号が赤でも渡ってしまう事があります。

しばらくテレビを見ない生活をし、規則正しい生活をして『寸暇』を有効利用しようと思いました。
朝、5時30分に起きて本を読みます。 読むべき本は常に数冊図書館で借りて用意しているので、返済期限もあって読むようにしました。 読み流すのではなく気になる点はノートに纏めながらで、これは身につきます。

同時に数秒・数分を待てるように努力しました。 会議や会話で反論するのをちょっと待ったり、いわゆる『すかさず』ではなくすかして話し、赤信号も出来うる限り止まるようにしました。
結果的にものを考えられるようになり、周囲の人も私の話を聞いてくれるようになった気がします。 『素早く』とか『すぐに』とか仕事をする上で魅力ある言葉ですが、数秒や数分早くを期待していない感覚です。 先日も部下1200人もいる大会社の執行役員の方に面談する機会を得ました。 私以上にいらちな人で、会話の最中にもイライラを表に出さず、人の話を聞いています。 大変忙しいのに話が弾めば1時間でも2時間でも話をされます。

数秒で得られる成果は決して小さくなく、というか積み重なって日に1時間になるかもしれません。 それを有効利用して始めて寸暇を惜しむ価値があります。

私は本を読むのが趣味で、テニスに行くと待っている時間本を読んでいて顰蹙を買います。 私としては話しかけられたら本を置いて話し相手になりますが、適度に体を動かして本を読むとよく頭に入ります。

 

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