監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[趣味]

風立ちぬ

宮崎 駿氏の最新作「風立ちぬ」は第二次世界大戦期のの戦争をテーマにした映画と思って見に行ったのですが、結核に病む女性とゼロ戦の開発を担当するエンジニアのあつく美しい恋とすぐれた飛行機を設計する夢の物語、反戦思想が核になっているわけでもなく、もちろん戦争を美化しているわけでもありません。

宮崎氏はTVの取材に対して今に共感を得る作品作りを目指したと言っておられ、作品を見て「なるほど」と思いました。

若い男女の愛に限らず主人公が子供の時にいじめられている子供を助けたり、混んだ列車で主人公が女性に席を譲るシーンや関東大震災で列車が止まった時に地に妻となる女性を助けたり、現在社会問題となっているセクハラ、いじめ、弱者への思いやりの無さ、そして妻との熱い恋など盛りだくさんに愛がえがかれています。

東北の大震災で世界が驚いたのは冷静に対処する被災者や壊れた原発の所長の勇気、放射能漏れを防ぐために活躍した原発の職員、そして列車とホームの隙間に落ちた人を乗客が皆で列車を押して助け出す映像をネット上で記録的なアクセスがあったこと、みんながつながってきます。

列車に挟まれた人を助ける映像は海外からのアクセスも多く、日本人の人を助ける気持ちやその根底にある無償の愛に世界が感動していると思います。

そういう意味でこの作品が様々な文化圏で高く評価され、日本人の心を世界に発信する素晴らしい作品たると思いますし、同じ日本人にも昔からこの国で磨かれてきた思慮深さやひたむきさ、燃えるときには熱く燃え、夢をかなえるときには団結して成果を生む文化を美しい映像で伝えたと思います。

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[趣味]

ペルセウス流星群

毎年八月の今頃、ペルセウス流星群がやってきます。 星屑のかたまりに地球の軌道が入り、流れ星の発現が多く、ペルセウス座の近くから流星が噴出してくるのでこの名前がついています。

昔からチャレンジして、あまり見えることがありませんでした。 今年は月も大きくなくて観測は13日の3時ごろ、3時15分に起きて暗い夜空を求め、自転車で出発しました。

生玉神社の近所が良いのかと思っていってみましたが、意外に車も多く四天王寺に行きました。

四天王寺は夜になると人が極端に少なく、私の夜の散歩コースです。

3時半頃から境内に入ると老人が四天王寺の一角にある無縁仏に向かい経を唱えています。

こんな時間に怪しげと思ってもこちらも十分怪しいです。 五重塔の東側に照明の少ないところがあり、石畳に寝転がって空を見上げました。 知っている星座はカシオペア座、その近所から吹き出すはずですが、一向に現れません。 現れるのは熱心な信者と寺に住み着くねこ、これが意外に多く信者の方はあちこちの伽藍に手を合わせておられます。

ねこは本来夜行性なのかうろうろしています。 やっと一つ見えました。 そしてジェット機のライト、人工衛星、街の真ん中でも意外に多くのものが見え、消防車のサイレンがまじかで聞こえます。 都会の夜も多くのものが息づいています。

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[プライベート]

引っ越し

私事ですが引っ越しすることにしました。 今住んでいるアパートから数百メートル離れたところで、14階建ての14階、南東方向に向いた部屋です。 各フロアー2部屋で、賃貸マンションですが分譲仕様、会社に机がなくなり、大抵のことは自分の居室で仕事をすることになります。

近所に同じ会社の建設した分譲マンションがありますが、そちらは大きくて高い物件で、豪華に見えます。 しかし管理会社曰くその物件の入居者より賃貸に住む人のほうが所得水準は高いとのことでした。

高所得者層は持ち家というのは固定観念のようです。 私は残念ながら中所得者層に属しますが、年をとるとともに定住より転居を繰り返し、いろいろなところに住んでみたいと思うようになりました。

もともとアウトドア派なので自然の残っているところ、北海道などはバイクのツーリングも楽しいし、リタイアしたら住んでみたいと思っていました。

そのような考えが強くなってから持ち物が減ってきました。 かつての趣味の道具など持っていても仕方ないものは順次捨ててゆき、数年後仕事を続けていたとしても布団・衣類・書類くらいになってくると思います。

そうすれば引っ越しは軽トラック一台で自分でできるかもしれません。 全国に空き家は多く、それを数か月単位で借りて移り住んでゆくのは夢であります。 そうは思うものの今回の引っ越しはあまりに近く、思いとかけ離れたものでした。

世界には定住しない民族があり、日本人でも定住を嫌う人がたくさんおられるように思います。 仕事の関係で定住せざるを得ない人、転勤が多くて定住できない人、様々でしょう。 私の場合、気取っていえば『さまよいたい薬局のおやじ』でしょうか?

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[社会]

[経済]

不動産マーケット

友人の不動産業者が「不動産売買のネット仲介はなじまない」と言っていました。 その理由は物件がすべて異なることにある、つまり土地なら同じ場所に同じものは二つとないということでしょうか。

さらに、一般に知れ渡った物件はあまり売れないらしいです。 誰も買わないのなら何かあるはずと買い手は疑うようです。

今、新規出店の物件を調べていますが、初めによいと思ったものは仲介業者が「家主が退去時の原状回復義務を強硬に言う人だ、さらに隣家の住人はクレーマーで夜に借りた事務所に明かりがついていると文句を言う」とのことで断念しました。

この件は、売買ではなく賃貸ですが、ネットの情報ではそんなことまで記載しないでしょうし、記載すれば隣家のクレーマーはクレームを言ってくるでしょう。

それほど物件ごとの個別性は高いし、外から見えないものがあるようです。

不動産で不思議なことの二点目は大型物件ほど稼働率が低いということです。 確かに賃貸マンションで100室ある物件と20室の物件では満室になる確率は20室の物件のほうが高いかもしれませんが、稼働率で家は90%稼働でいえば20室に対し2室が空き、100室に対して10室が空きとなります。

仲介業者から見れば賃料の妥当性が同等なら空いている確率の高い大型物件を紹介するのではないか、結果的に大型物件で満室にならなくとも稼働率という点で小型物件より高くなるのではないかと想像しますがそうではないようです。

これも明確で納得のゆく説明はありませんが、経験上そのようです。

マーケットの機能は需給のマッチングがありますが、マーケットがこの機能を果たさないとその分野で新規事業を立ち上げる際にリスクとなります。

高齢者介護の業界で高齢者施設(居住系)でこの傾向が見られます。 稼働率が低い場合の殆どは営業力の無さで済まされています。 我々が見て良い物件の稼働率が低く、サービスの悪い物件の集客が良いケースが見られます。 自分が要介護になっても決して入居したくない物件が数多くあります。

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[他業界]

[会社運営]

№1

各商品分野の首位の調査を日本経済新聞社が行いました。 箱に入って販売されるもの、家電などは首位企業や上位企業のシェアが大きいようです。 洗濯機は首位が日立で30.6%、2位がパナソニックで24.9%、かつて斜めドラム洗濯機をパナソニックが出して、その乾燥方法がヒートポンプつまりエアコン付の製品を高価格帯で発売した時は「いったい誰が買うのか?」と思いました。

しばらくして中国で販売増で生産が追いつかない記事を見てもっと驚きました。 せいぜい3~4万円の洗濯機が30万円ほどするのです。

私は最近洗濯機を買いにゆきましたが、やはり日立が売れ筋№1、2位がパナソニック、モデルチェンジ直前で値引き率も大きく、パナソニック製品にしました。 実売価格はメーカー希望小売価格の半値以下、発売後1年未満の話です。

パナソニックの中村邦夫元社長が新製品の世界同時販売を提唱していましたが、発売時に希望小売価格で売れるのであれば、発売後1年経過して販売される場合に比べて1台当たり約15万円の利益がメーカーおよび販売会社に残ることになります。

恐るべき事態です。 200万円の車が発売後半値になるならみんな発売後1年は買い控えるでしょうね。 2年前に家電量販店で洗濯機の機能を聞いていたら日立の製品はほとんどアイロンがいらないほど乾燥後の仕上がりが良く、しわがありません。 パナソニックの洗濯機はしわだらけです。

それが今回両社に違いがないとのこと、さらに日立は乾燥方式がヒートポンプから熱風に変えてヒートポンプ方式と同じランニングコストに改良しています。

このような製品比較はネットで数多く出ており、これらビッグデータを処理して改良した企業が今は勝利をつかむように思えます。

私も何か買い物をするときにネットで評価を調べたりしますが、素人の個人評価は個々にはあまり信頼できないように思います。 しかし何万という評価から傾向がつかめます。 日本のモノづくりはこのような風評から改良を加えて品質向上につながるでしょう。

私は掃除機はダイソンのものを使います。 音は大きく、重たく、コードリールの性能は悪いですが、ダイソンが売れ出してからパナソニックが発売したサイクロン掃除機はぱっとしない性能でした。 独創的なものは作り出せなくてもよその真似をして改良を加え、オリジナルより少し高性能なものを作るのが日本企業、販売戦略にたけた家電メーカーにはこの傾向が強いように思います。

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[会社運営]

[習慣化]

自分の居場所

社員の増員で会社の席がなくなり、ノートパソコンを頼りに住まいでほとんどの仕事をするようになって1ヶ月が経過しました。

緊張感という点では少し弱くなっていますが、それなりにデスクワーク(殆どが書類に目を通すことですが)は多く、携帯に電話も沢山かかってきます。
静かなので考えることにはよいのかもしれません。

自分の仕事は情報を頭に入れて組み立て、方針を決めることにありますが、判断するうえで不足している情報が見えてきます。 事務室にいると周りに人がたくさんいてなんとなく状況を把握できた気になっているのかもしれません。

同時に目から入る情報が少なくなった分、不安も増加します。 現場で一生懸命働いている職員を目にすれば「うまくいっている」という錯覚があるのかもしれません。 書類に打ち出された数値だけを頼りに判断したり、不安があって責任者に質問したり、よほどの信頼がない限り不安をぬぐえません。

私の特技はすぐ忘れること、昨日の不安を忘れ、今日感じた不安に対して昨日までの不安を忘れているのではないかという不安、もう不安の連鎖になってきます。 しかしうまく行っているという兆しを感じるとすぐに不安は消えてしまいます。 疲弊した職員の姿を見たり、店長が店員に叱咤激励している姿を見たりより、予算大幅未達の書類を見るほうが不安の客観性は高く、感情的にもなりません。

しかし同じ実績を上げるにしても苦労が大きかったのか、フロックでうまく行ったのか、その臨場感は伝わってこず、クールになれます。 しかし報告書を詳細に読めばフロックかどうかはある程度わかります。

やってみてわかった意外な在宅勤務のメリット・ディメリットでした。

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[他業界]

量販店対ネットショップ

洗濯機と冷蔵庫を見に家電量販店に行きました。 洗濯機は縦型と斜めドラムとに分かれ、乾燥方式は電熱とヒートポンプ、大変複雑な機構です。

大型斜めドラムの洗濯機の発売時の定価は約30万円、毎年9月ごろモデルチェンジするので今は一番値引きできる時期だそうです。 製造は中止しているので選択肢は限られます。

半値近くなっているので購入即決、さらに冷蔵庫を買うので上乗せ値引きをしてもらいました。

帰宅後、ネットショップで価格を調べると量販店のほうが少し安くなっていました。 ネットショップのショウルームが量販店と言われており、家電量販店の業績も今一つ芳しくありませんが、量販店側もいろいろ研究しており、数パーセントの違いなら量販店で購入する方が得な場合もあります。

まず商品比較の説明は的を得ており、自分の必要とする物がわかります。 サイトの説明や口コミで商品を判断できません。 そもそも安いからと言って的外れの商品を買っても仕方がないですから。

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[趣味]

BRZ

BRZは最近の日本車にないスタイリッシュな車、トヨタが富士重工業にOEM生産し、トヨタでは86(スプリンタートレノ復刻版)としてデビューしました。

山登りをしなくなって車に乗る必要がなくなり、車に関心がなくなり移動は自転車、モータースポーツはオートバイに代わってから初めて乗ってみたいと思った車です。

富士重工は水平対向エンジンとFFが売りと思っていましたが、水平対向エンジン・FRの組み合わせです。 車高が低く、乗り降りや居住性、特に後部座席はないものと考える車です。

もともと山登りでは4WDワンボックス、ディーゼルエンジンのデリカに乗っていましたが、多人数を乗せることなく、燃費も路面凍結も気にしないのであれば居住性かスタイル、一時ゴルフをやっていたときは車の購入も考えた時にデビューし、一度試乗してみようと思っていました。

7月18日の日本経済新聞に富士重工の北米でのブランド戦略が掲載され、対抗馬としてBMWとの比較がされていました。 最近の株価が史上最高値、この記事にしまったと思いました。

BRZが出た時、富士重工の株が上がるだろうと予測しましたが、最近株式投資はやっておらず、買わずに今日に至っています。 もっとも最近数年は円高で国内生産中心の富士重工は株価上昇は見込みにくいのではなどと高をくくっていたこともあります。

ネットで最近2年の株価の推移をみてびっくり、500円近辺だった株価が2700円まで上がっています。 ほかの自動車メーカーも上昇していましたが国内メーカーで最近の上昇率が最高でした。

行ってしまえばタラ、レバの話ですが、投資に関心があり、少しは趣味も噛んでいる車の世界だけに残念です。

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[採用]

60歳台

当社は最近14年で社員数が12人から90人へ増加しました。 中小零細企業は希望の人材が多数応募してくるわけではありません。 しかし零細企業ほど個の力が発揮され、この力に依存すると思います。

そこで求人方法や採用面接は真剣勝負になります。 結構費用もかけます。 面接に時間もかけます。 応募者の範囲で採用せざるを得ないですから、営業職のように年齢条件を付しているものは除いて学歴、年齢、経験不問で募集し、貢献してもらえそうな人を採用することになります。

したがって年間100~200人は私が面接します。 これだけ面接すると初対面の人でもどのような人か解った気になります。

もちろん採用して、面接時に抱いたイメージと異なる人もおられますが、採用を決めた以上貢献していただけるよう教え、指導し、導かねばなりません。

結果的に女性の採用、中高年齢者の採用が増えます。 つまりその時々で一番就労困難な人が蓄積しますす。 結果的に当社でも優秀な人が採用できることになります。

先日面接した人はゆとり教育世代でした。 個人的にゆとり教育は経済発展や産業育成という点で好ましくない教育方針と思っています。 資源のない貿易立国の日本ではボーダレス時代に海外の企業と競争するうえで競争心を植え付けない教育は企業向きではないのかと思います。

しかしこの教育世代の若者は何が自分に適した職なのか、いったい何をしたいのか悩み続けています。 そもそも孫子の兵法ではありませんが、「相手と自分を知れば百戦危うからず」ですから、何が適しているかより、まず自分は何かを知るべきだと思います。

そしてドラッカーが言うように自噴の強みはなかなかわからず、せいぜい弱みの一端がやっとわかるのが人間らしいですから、自分に合うものを見つけるのは至難の業でしょう。

私も詩文の息子に「自分の好きなことを見つけろ」と言ったことがありました。 息子は就活の時に自分の進みたい方向を明確に持っていましたが、いざ就職してその職に決して満足しているように見えません。

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[会社運営]

[社会]

消費税

ある銀行から薬剤師会の重鎮のセミナーの案内がありました。 当社も薬局を運営しているので申し込むと出席確認の電話が2回もかかってきました。 定員30人のところに申し込みが多かったようで、本当に来るのかが1回目の確認、会場を変えましたというのが2回目の確認でした。

結局70人ほどが参加と言うことでした。 セミナーの内容は政治の話、実務の話、ここに書けない内容が多く、歯切れよくそれを話す講師はほんとに薬剤師かと思う様な人でした。

当社の薬剤師に聞くと有名な人で、人気があるようです。

少し堅い話になりますが、医療業界は消費税に関し課税仕入れ、非課税売りと言う制度です。 薬局では薬剤を仕入れますが、これは消費税が課税されており、調剤して患者様にわたるとき非課税での販売となります。

参議院選挙で与党が圧勝し、与党は思い切って政治を行えるようになりました。 憲法改正が話題になっていますが、消費税は民主党政権の時に決まっているので話題になりません。 しかし医療業界では大きな問題になります。

消費税は仕入れで課税額と販売での課税額の差を納税するものですが、課税仕入れ非課税売りの場合、一般より大きな金額を納税することになります。

課税仕入れ課税売りの場合、1000円で仕入れて1500円で販売した場合、消費税5%では1500×5%-1000×5%=25円ですが、課税仕入れ非課税売りであれば仕入れ税額50円を経費に算入します。 消費税が8%なら同様の計算で課税仕入れ課税売りで40円の納税ですが、課税仕入れ非課税売りでは80円の経費、消費税が10%になれば50円に対し100円の経費となります。

医薬品の仕入れ価格は厚労省により厳格に制御され、医薬品の販売益はほぼゼロとなっています。 そこで消費税が上がると販売益はほとんどの場合マイナスとなります。

医療業界はこの問題をついて消費税の納税額返納を要求しているそうです。 税制は厚労省の管轄外ですが、日本で一番大きい薬局チェーンの創業者の年収は5億円超、それが業界内で注目されています。 儲けすぎていて、その原資は税金が負担していることが論点です。 いったい誰がその噂を流しているのか、大企業の経営者が儲けてはいけないというのは不思議な感じがします。

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