監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[他業界]

電子書籍

採用面接で「本を読むか?」と質問します。 若い人であればほとんどが本を読む習慣がありませんので「全く読みません」と言う答えが返ってきます。 本を読むことにどれだけ意味があるかは別にして、今、社内で活躍している人は何らかの本を読んでいます。

あえて理屈を言えば本を読むことで、活字の羅列から書かれている情景や抽象的な概念まで想像し、イメージしなければいけないのでそのような能力が養われるということでしょうか。

最近読んだ『ビックツリー』(佐々木常夫氏著)に多読に意味を持たないという発言がありました。 著者は病気の家族を看病しながら上場企業で昇進を果たし、社長になり、本を書いたという多忙な日々の中での経験談です。 しかし読書を否定するわけではなく、行動を優先せざるを得なかった事情を抱えておられたと思います。

出版業界が電子化に向かっているようです。 出版物が電子化されて読み手はパッドの中に多くの書籍を収納して随時読むことができる利便性に関心が行きがちですが、作者や出版業から見れば出版コストがかからないのでたとえ人気がない作家でも出版することができます。

そのような理由から多くの電子出版を行う業者が出てきて、販売されたものがヒットし、紙の書籍になるそうです。 今は売れるならやはり紙になるのでしょうか。

紙の出版であればコストがかかり、売れない本は膨大な赤字に繋がりますから小説であれば多くの文学賞の選考でフィルターがかかり、受賞作が出版されてそれなりに売れるわけですが、売れない場合もよくあるようです。

専門家の評価と一般読者の評価の違いと言ったところでしょうか。 しかし電子書籍であれば400部しか売れなかったものから10万部売れたものまであるそうです。
当然出版数は膨大に増加するわけですから、読者としては読むべき本を選ぶのに苦労します。 速読術を身に着け、なにが意味の深い出版物かの解説が出版され、それをもとに読むものを決めてゆくことになるでしょう。

私も日本経済新聞の出版物の解説をもとに読む本を選んでいます。

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[生活]

暑さ

暑い日が続きます。 大阪は天気予報の気温を見るといつも日本で上位の気温予想です。 日曜日にたまっている新聞や書類、読みたい本を片端から読むのに一度エアコンなしで過ごしてみようと思いました。

以外に快適で、室温は最高で31℃くらいです。 扇風機は点けたままです。 朝起きて、自転車で住まいの周おさめることがて辺をゆっくり走り回り、汗をシャワーで流して快適に読み物ができました。

自転車で走っているとエリアによっては暑かったり、涼しかったりします。 近くに大きな池や川があると涼しいようです。 かつて柴島浄水場の近くを夜半に自転車で通っていました。 近くに来ると涼しいというかひんやりします。 地下の大きなプールが近隣の気温を冷やしているのでしょう。

境の仁徳天皇陵の近所は同様に涼しいようですが、気温を測定して周辺より涼しいことが証明されています。
であれば、ヒートアイランドと言われている都心など地下に巨大な水がめを作り、その水を日中に空中散布して地域冷房するとか、細い溝を作って流すとか、水を利用したクールアイランド対策はどうでしょう。 もっとも大阪など都心に川が多く流れ、近所でもっと涼しくてもよいように思いますが、中の島界隈もあまり涼しくありません。

地下の水がめはゲリラ豪雨の時に多量の雨水を収容することもできます。 大阪でも中心部にタワーマンションや高層ビルが立ち並びますが、それらは莫大なエネルギーを消費し、それが最終的には熱となって放出されます。 高層ビルは風もさえぎり、排熱がこもることになってしまいます。

東京など電気・水等が慢性的に不足する中で、居住エリアとして都市を維持できるのかと思います。

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[生活]

[習慣化]

持病

私の健康状態は年齢の割におおむね良好です。 中性脂肪の値が高く、吸収を抑える薬を長期投薬されていますがそれ以外でいえば便秘でしょうか。

子供の時から兆候はあり、ヨーグルトを食べたりおなかをマッサージしたりし、水分を多量に飲んだりしますがあまり効果がありません。

便秘薬は常用すると効かなくなるということで、最近は酸化マグネシウムを飲んでいます。 便が水分を含みやすくするもののようで、物理的作用であるため効かなくなるということはないそうですが、私にはあまり効果がありません。

仕方がないときは「センナ」を煎じて飲みます。 センナの煎じたものを飲むと半日から一日たって効いてきます。 効きすぎるので困るのですが、量が少ないと効果が表れません。

副作用もなく一番効果があるのはどうも規則正しい生活にあるようです。 朝は定時に起きて水を飲み、食事をきっちり摂って軽く運動することだそうです。 私も調子のよいときはこのパターンで上手く行くのですが、いったん調子が狂うと「センナ」のお世話になることになります。

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[社会]

[趣味]

宮崎 駿 氏

たまたま見たTV(普段はほとんど見ないのですが)で、宮崎 駿氏のインタビューを放映していました。

私は宮崎 駿氏の作品をエンターテイメントとしてそこそこ楽しんできました。 特に評判になった作品は私の中でも評価が高いです。

彼が作品作りのコンセプトを考えるのは何年もかけてで、そして時代を反映するものを手掛けていると語っていました。

失礼ながらそこまで作品を深く鑑賞したわけではなく、事態を反映したなどと言うことより、ファンタジックな美しい映像に惹かれていると思っていました。

そんな作者が時代を反映し、先取りし、時代を読みと社会は小説のようなことを述べられたことに驚きと衝撃を受けました。

私は映画をよく見ますが、何らかの賞を取った作品が多いと思います。 つまりメジャー志向です。 アカデミー賞受賞作はお金もかかり、有名俳優も起用し、見どころもたくさん用意してエンタテイメントの水準を上げています。 しかし友人曰く、「時代の要請で賞を取っているんだ」と言う意味がよく分かりました。

最近見た映画では「華麗なるギャッツビー」、「マーガレットサッチャー」、「レ ミゼラブル」、「戦火の馬」、「英国王のスピーチ」、「東京家族」、見ていて涙を流した作品、感動と言うほどのものはなかったものの後で何度もシーンを思い起こしたもの、悩んだときにふと浮かんだ主人公の発言とかがあります。

どこかで、私の中で、生活で、仕事で、現代にだぶらせたコンセプトがあり、私のように鈍い人間にもそれが伝わるのだと思います。

有名スターをキャストし、お金をかけただけでは賞は取れないし、評判にもならないのでしょう。 時代の影を反映して完成度の高い作品が評価される、その意味で映画館に行って初演を見るべきで、話題にならなくなった時にDVDを借りて見たのでは、しなびたレタスのサラダを食べるようなものでしょう。

しかしなぜ時代を反映しているのか、そんなことは評論家に任せ、私はひたすら旬を楽しんでいます。

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[生活]

[習慣化]

ダイエット

高脂血症と無呼吸症候群のためにこの1年、緩いダイエットに取り組んできました。

端的に体重を減らすことですからインプット・アウトプットと考えれば食べる量を減らす、これは常に意識し、感覚的ですが一番食べていた時期の半分程度に減らしました。

これでは殆ど効果ありませんでした。 アウトプットはカロリー消費と排便、カロリー消費はテニスをやめるなど運動量の低下からウォーキングをたまにやっています。 排便は常に緩い下剤を服用しています。

最近になって、つまり暑くなって体重が減りだしました。 けさ自転車で20㎞走行して測定すると72㎏、身長172cmの私にはまだ重いですが、最大78㎏から6㎏の減少は一応の成果です。

とりあえずの目標は65㎏、別に目標の根拠はありませんが、ここまで落とせば顔のぜい肉も落ちて無呼吸も治まるのではと思います。 ウォーキング、自転車、筋トレなど複数のことで痩せようと思っています。

ダイエットの本も読みましたが、「苦痛なく・・」とか「苦労なく・・」とかうたい文句に惹かれても意味はなく、健康の維持と考えれば苦痛や忍耐はある程度仕方がないのか、継続する苦痛、習慣になった苦痛は耐えられるものです。

要は習慣にすることでしょうか?

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[未分類]

スマホ

スマホ等が普及して数年が経ちました。 私は必要を感じないので使っていませんが、歩きながら見入る人の事故が増加し、問題になっています。

携帯電話が出始めたころ、何が便利かと言えば音声通話が携帯できるということでしょうか?

同時期TV会議システムなどが普及してムービーの送受信ができることに驚きがあり、一千万円以上するTV会議システムで東京・大阪間のTV会議による営業会議を行い、全色でその書記をしたことが鮮明に蘇ります。 東京駐在の役員と大阪駐在の役員が映像を見ながら会議ができて、役員の出張旅費や日当が節約できるので経費節減に役立ちました。

しかし、実際は面と向かって物申す会議に比べて緊迫感は少なく、コミュニケーションとしてはぱっとしませんでした。 スマホが映像の相互配信を重視せず、主にサイトにつながったりアプリを使うことが趣味・ビジネスユース相互に利用価値が高いように思います。

子供のころに見たSFアニメでは相手の顔を見ながら話す道具が登場しましたが、何でもすぐに調べられ、買い物もできる道具はアニメにはなかったと思います。

この何でも調べることができる便利な道具はなぜか人を虜にし、それだけあれば何もいらない、スポーツカーもウィンドショッピングも必要ないとなれば人が生きていく上で省エネと言えるでしょう。 もしほとんどの人がNET中毒になれば日本のエネルギー消費は大変小さくなるのではないでしょうか?

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[未分類]

スマホ

スマホ等が普及して数年が経ちました。 私は必要を感じないので使っていませんが、歩きながら見入る人の事故が増加し、問題になっています。

携帯電話が出始めたころ、何が便利かと言えば音声通話が携帯できるということでしょうか?

同時期TV会議システムなどが普及してムービーの送受信ができることに驚きがあり、一千万円以上するTV会議システムで東京・大阪間のTV会議による営業会議を行い、全色でその書記をしたことが鮮明に蘇ります。 東京駐在の役員と大阪駐在の役員が映像を見ながら会議ができて、役員の出張旅費や日当が節約できるので経費節減に役立ちました。

しかし、実際は面と向かって物申す会議に比べて緊迫感は少なく、コミュニケーションとしてはぱっとしませんでした。 スマホが映像の相互配信を重視せず、主にサイトにつながったりアプリを使うことが趣味・ビジネスユース相互に利用価値が高いように思います。

子供のころに見たSFアニメでは相手の顔を見ながら話す道具が登場しましたが、何でもすぐに調べられ、買い物もできる道具はアニメにはなかったと思います。

この何でも調べることができる便利な道具はなぜか人を虜にし、それだけあれば何もいらない、スポーツカーもウィンドショッピングも必要ないとなれば人が生きていく上で省エネと言えるでしょう。 もしほとんどの人がNET中毒になれば日本のエネルギー消費は大変小さくなるのではないでしょうか?

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[社会]

[習慣化]

新聞を読む

私は日本経済新聞を紙で読んでいます。 別に電子版でもよいのですが、固定観念からでしょうか、今のところ紙が便利に思います。

日本経済新聞を読むのは多くの企業人が読むからで、ある意味ビジネスミーハーでしょうか?

おそらく日経をよく読んでいる人に出会うと「ああ、あの記事のことを言っているんだ」という場に遭遇します。 新聞が社会で起こることを客観的に伝えると信じる人が少なくなって久しいと思います。 日経の系列会社の幹部は「日経はほとんどうそを書いている」と言っていましたが、まさか白を黒と書くことはないと思います。 彼が言ったのは白と書いておきながらそのコメントで黒を想起するようなものが書かれているからでしょう。

たとえば銀行員は銀行員の視点でビジネス会話の中で日経の記事を話題にします。 初めは記事に書かれた事実部分、次に記事に書かれた影響や評価、そして質問をすれば私見としての評価を披歴してくれます。

私は「ああ、A銀行はこのように考えているんだ」と先入観を持ちます。 ところがA銀行が方針としてそのように考えているのではなく、面談している担当者か、その人の属している部署の共通認識かもしれません。

たとえば先日の日曜日の日経朝刊3ページに書かれていた「戸建ての改修価値 評価」という記事です。 国土交通省は中古住宅の適正な価格を算定するための評価基準を作るという記事です。
日本の戸建て住宅は税法上の耐用年数22念を目安とし、実際の売買でもこの期間を経過した物件の価格は上物はほとんど評価されず土地代のみで設定される商習慣があるそうです。 これはネットで中古住宅の価格を比較すればその通りだと思います。 ここまでは事実です。

国土交通省は中古住宅であっても住む機能に問題なく、補修をすれば60年くらいは使い続けられるということから中古住宅を売って新築を買う人や、高齢者施設に入居する費用を捻出する、つまりは住宅の流通を押し上げようとしている、さらに税制改革で不動産取得時に登録免許税と不動産取得税の二重課税を軽減するというものです。

さらに米国の中古住宅評価は日本と異なり、20年を経過した中古住宅の価値が途中の改修費の累積額となっていることを挙げています。

この部分は国土交通省の思惑という点で、日経の評価になるでしょう。 この記事から中古住宅が新しい評価制度で値上がりする前に当社で購入し、リフォーム事業を立ち上げ中古住宅再生事業を考えていると銀行員に話したとします。

その銀行員が政治家と懇意であれば「あれは定年を迎えたサラリーマンの住み替えを促進する票集めですよ」と言うかもしれません。 銀行員が税制に詳しければ固定資産評価が落ちないから不動産税は確保できるでしょう、と評価を口にするかもしれません。 また20年以上経過した中古住宅は高湿度の日本では経年劣化が激しく、アメリカの中古住宅とは違いますよ、と言うかもしれません。

いずれにせよ経済情報に通じ、当然のことながらローンの査定などで不動産によく接するのが銀行員ですから、私がリスクのある事業に投資しないようにか、貸し出しを増やすためによい機会と思うのか、思惑ありきで知識の引き出しから最善の話題を出すでしょう。

話は戻って7月7日の日経朝刊37ページの膨大な紙面の中で、この手のビジネスに役に立ちそうな記事は私は3ページだけだったように思います。

どちらにしろ全部を詳細に読めるほど時間はなく、必要もない中で社会のポイントはしっかり把握したいですね。

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[他業界]

[経営]

組織学習

イノベーションの実例解説を読んでいたら組織学習の解説が出てきました。 方法は二種類あり、シングル・ループ学習、ダブル・ループ学習があるそうです。

シングル・ループ学習=前提条件(仮説)→戦略立案→実行  結果が良くなければ戦略立案に戻り、この繰り返しでループをえがくというものです。

ダブル・ループ学習=前提条件(仮説)→戦略立案→実行  結果が良くなければ前提条件(仮説)に戻るというものです。 仮説を変えてループを進み、結果を見て仮説に戻るというものです。

実例としてレストランの集客増は「女性客を増やす」という仮説を立てます。 戦略としては女性受けの良いメニューの充実→サラダバーの設置、しかし女性の集客が上手くゆかなければ戦略に戻り今度はスイーツを充実させる、それでもだめなら内装を女性向けに変えると方法を変えてゆき、女性の集客の仮説は変えません。

ダブル・ループではサラダーバーが女性集客につながらなければ仮説である「女性客の増加」をたとえば「男性客の増加」に変えて、大盛り自由にするとかです。 これでだめなら仮説を年寄りの集客増に変えて低カロリーメニューなどを設定してゆきます。

事例は、仮説の変更も戦略もわかりやすくするために平凡にしてあります。 以前紹介された王将(中華料理チェーン)の一番流行っている店の戦略は腰から下の高さの掃除を徹底することでした。 王将などは床が油でべとついていて、さらに濡れていたりすると滑ります。 ここを徹底して掃除することで集客増につながったらしいです。

私も参考にさせてもらい、薬局の床を毎朝徹底して掃除しています。 床にたまったほこりは歩くと一定の高さに舞い上がるそうで、それが落ちてきたときに展示している商品に積もります。 床に置いたパソコンの本体冷却ファンはほこりを吸って冷却能力が低下します。

最近、当社のケアマネージャーが高齢者が集えるカフェを運営したいと言ってきました。 「カフェ」なるものは私の世代では喫茶店、そんなものなんで薬局がと思いました。

一方で薬剤師から服薬指導の一環で管理栄養士を雇ってほしいと言われました。 私個人としては慢性疾患の患者向けに特別食の弁当宅配が事業化できないかと考えたことがありました。

よく考えてみるとすべてのことはつながる可能性を秘めていて、高齢者、食事制限のある慢性疾患の方が集えるレストラン、タニタ食堂は目的は多少違ってもイメージとしては重なるものがあります。

タニタは体重計を作っている会社ですが、タニタ食堂の運営で一躍有名になった会社でメーカーとしてはさほど大きな会社ではありません。 いろいろ調べてみると大阪市内の某大病院ではタニタのメニューを30食/1日限定で提供しているそうです。

タニタの事例は体重計を拡販するためのダブル・ループの成功事例として奇抜であると思います。

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[経済]

景気回復

内閣府が5日に発表した景気動向指数(2010年=100)速報値によると景気の現状を示す一致指数は105.9となり、前月に比べ0.8ポイント上昇したようです。

上昇は6ヶ月連続だそうです。すでに景気回復局面に入った可能性が高いとの暫定的判断が示されました。(6日日経朝刊)

世界には何十億人という人間が蠢いていて、経済的にはボーダレスに向かっているように思います。 世界中で財やサービスの生産による付加価値は世界を巡り、賃金水準や生活水準、社会的インフラの格差は縮まって行きます。 日本で時給1000円の仕事をベトナムで行えば仮に100円だとしてもその差は急激に詰まってきます。

同じ仕事の3年後の対価が日本で800円になり、ベトナムで300円になるとします。 大阪の最低賃金は800円/時間ですから変更がなければこの仕事が大阪から消滅するのは時間の問題です。

これは産業空洞化の一面だと思いますが、外国との労働の対価の差が薄まれば産業はより差の大きい国での生産を行いますが、どこの国でも平均的な労働単価がほぼ同じになれば、つまり世界中の平均所得の差が小さくなれば比較的裕福だった日本の平均収入は相対的に低下します。

そのような方向に向かってゆく中でより付加価値の高い産業分野が知的財産や技術者の教育水準に裏打ちされ、成長するはずですが、弱電を見れば明らかなように技術の流出および技術者の流出であっという間に産地移動してしまいます。

内閣府の判断は一面で正しいのでしょうが、超長期の傾向を見るうえで参考にならない気がしました。

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