監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[価値観]

罪と罰

社員が罪を犯し、本人が心から反省して罪を償い、現在活躍している人がいます。 その一方で、その人への批判を続けてる人がいます。

そもそも贖罪を認めないなら、一度罪を犯した人は社会に復帰できないことになります。 罪を償わない場合、その人を許さないのは当然としてですが。

アメリカのサウスカロライナ州で起きた銃乱射事件はアメリカ社会で繰り返される人種差別事件で、白人男性が黒人教会で聖書勉強会に参加していた黒人9人を射殺した事件です。

オバマ大統領はこのような事件のたびに銃の規制を訴え、民間人が銃の保有を規制する法案を出しています。 それがこのような不幸な問題の再発の抑止になるのかわかりませんが、再発を防ぐ対策を講じるのは当然のことと思います。 そもそも国政のトップである大統領が黒人の国で、このような事件が何度も起こることが個人的には理解しがたく、アメリカ社会の複雑さを表わしています。

その容疑者の裁判で遺族が証言台に立ち、『ヘイトクライム(憎悪犯罪)の連鎖を断つには罪を許す以外にない』と証言されていることです。 確かに犯罪の連鎖を断ち切るには報復は避けるべきでしょうが、罪は罰と連動すべきものだと思います。 証言された遺族の方は心情として罪を許し、犯人を釈放すべきと言っていないと思います。

罪と罰の話題において私が印象に残る話が一つあります。 私の叔父が高校の教員をしていて、生徒が何か不始末をしでかし、その処罰を決める職員会議で叔父が退学処分を提案したそうです。 生徒の犯した罪と校則や過去の処罰からそのように主張したらしいです。 それに対して生徒の将来を考え、退学処分に反対された教員がおられたそうです。 叔父は罪と罰との兼ね合いから退学処分を判断し、反対した同僚や罪を犯した生徒を批判することはありませんでした。

当時小学生だった私にそんな話をした叔父は心情において釈然としなかったのかもしれません。 50年近く経過した今でも鮮明にそのことを思い出します。

私も立場上、職員の評価や懲罰の判断をしなければならない場合があり、人が人を裁いたり評価することの限界を感じます。 業績の悪い営業の査定で、公平感を保つために査定の算定方法を明確に決めていますが、厳格に査定しても結果に疑問が残ります。

大変低い評価だった営業職員は仕事に取り組む姿勢も前向きで、たまたま良い業績があげられなかったように思われる場合などです。 何とか少しでも査定を良く出来ないものか、と考えいろいろ情報を集めてみますが査定方法の不備にまで至りません。 本人もつらいでしょうが査定する方も苦しみます。

これは査定の話で、懲罰となると就業規則に照らし合わせて判断します。 就業規則では罪に当たる行為が広範なので抽象的に書かれてあり、罰に当たる処分内容もかなりの幅をもって定義されていて、適応において高度の判断が必要になります。

他所の経営者も同様の悩みがあり、話題になります。 罪は罪、罰は罰、悩みは本人事情を知るが故の心情の問題なので最後は公平性の観点から慣例に従いと言うことになります。 そして意味をなさない悩みはその後の本人への努力に対するエールに変わっていきます。

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[生活]

[習慣化]

バランス

『貯め』という言葉に寝だめ、食いだめなどがあります。 どちらも長期的には貯めることができないです。 1週間起きっぱなしで、3日寝ての生活には無理がありますし、食べることも同様です。

貯められるか、貯められないか微妙なこともあります。 たとえば勉強やスポーツなど一時の集中は重要で、たとえば1ヵ月の合宿集中英会話教室など一気に会話力が付くかもしれません。 プロスポーツ選手でも下積みの時期は寸暇を惜しんで練習するけれどプロになって練習量を意図して減らす人がいます。

しかし私の知る高い評価を受けている人は大成してからも概ねコツコツと努力しています。 私がお世話になった大学教授は退任してからも他人の論文を読み、自ら執筆していました。

大成してから、もしくは大成しなくても成長期が過ぎてから成長期とは違う努力が必要に思います。 たとえば私の場合、経営者になって15年ほど経ちましたが、今更経営の勉強をしてもと思うことがあります。 なりたての頃は合宿形式の研修に参加したり、セミナーに参加したりしました。

最近、知識切売形式のセミナーに行っても全然関心が湧きません。 しかし自分の仕事の範囲で気になる事が次々沸き起こり、本を読み、関係しそうな人と話をするようにしています。 本は読んでいると時としてわくわくし、刺激を受けます。 特定のテーマに関するセミナーを受けても関心が湧かないのに、講師が読んだであろう、そして理解しているであろう著作、つまりその分野で伝説化している書籍を読んでわくわくしてしまいます。

講師の知識・経験のフィルターにかかって出てきた言葉はすでにくすんで見えるということでしょうか。

かつて中間管理職は少ない方が良いという話題になった時、ある人が『それは間違いである』と反論しました。 その人は表現力に難があり、意図がよくわかりませんでしたが、セミナーに参加して講師が少ない管理職を薦めたので質問したそうです。 管理職の役割を並べてそれが管理職なしでやることができるのかという質問です。

その後10年ほどたって中間管理職の意味が解ってきました。 したがって現在は適正な管理職の配置を心掛けています。 この例では、理屈ではなく経験から納得したことです。

そのような経験による経営ノウハウを自分が若い時、もしくは立ち位置が違う時期に知ったとしても納得しないばかりか、仮に刷り込まれたとしたら間違った管理職が絶対必要だというような固定概念の形成に繋がったことと思います。

元の話戻り、知識をためるための勉強や読書は弊害もあることを知りました。 仕事に限定すれば自分が担っている役割の中で興味をひかれたことについて最適の読書や勉強をすればよいと思います。 勉強も優先順位を考え、その的に集中すべきで、採用面接などでも自分がやるべきこと、やれることを集中して考えた形跡のない人が『将来の夢は?』と聞かれて『経営者になりたい』と答え、経営者の役割・責任が理解できていない場合が殆どです。

笑い話で中年男性の再就職に際し『何ができますか?』、『部長なら…』という話に似ています。

ではどうすれば良いか?、常に日常に近いことで疑問に答えられる勉強を薦めます。 たとえば私の場合、歴史小説を読み、組織の有るべき姿の参考にします。 下手な組織論よりよっぽど役に立ち、ストーリーの中に感情移入して主人公になり替わり『自分ならこうする』といったシュミレーションを描きます。

歴史小説はSFやファンタジーと同様現実離れしていて、それでいて現代社会に通じるものがあります。 過去に忠実に描かれているものは孟子、孔子、老子など古典思想家の考えが色濃く出ていて、それが現代に通じるところに面白みと役立ちを感じます。

関心事の焦点を絞り、そのつもりで日々バランスよく努力すれば日々バランスを配慮した食事が健康体を作るように仕事でも人格成長でも多くの引き出しを作ってくれます。

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[社会]

香港

香港にある銀行の口座解約のために出張してきました。 香港の銀行と日本の銀行の違いはいくつかあります。 一つ目は口座開設にあたり、維持管理料がかかることです。 これが結構高い料金です。

当たり前のことですが、印鑑登録の制度はありません。 従ってサインオールマイティかというと口座解約にあたって本人確認のためにいろいろ聞かれます。 生年月日は何とか香港英語を早口で言われても聞き取れ、答えも簡単です。

住所も最後の地番を言えばすぐに理解してくれました。 口座開設の年月日も聞かれましたが、正確に覚えておらず、開設時の資料をもっていたので事なきを得ました。

開設した口座の預金残高により銀行の入り口が違い、大口預金の場合は日本語対応もしてくれます。 私の場合少額預金であったので混雑し、早口で用件を聞かれます。 並んでいるのは意゛すれ国籍が判別できない人たち、一体何語かと思うような発音の英語で、大声でまくしたてる人が殆どです。 皆さん、アグレッシブです。

さて無事に解約ができて円で清算し、滞在費として香港ドルに両替するため薄暗い古いビルに行きました。 アラブ系の人が入り口にも中の通路にもたむろしているちょっと不気味な雑居ビルで、その店の一つで香港ドルに換えました。 何でも香港で一番両替手数利用が安いそうです。

後でそのビルを散策しましたが、中東の食堂、要はハラルを出す店とか菓子屋とかが並んでいます。 菓子はちょっと食べる気がしないものでした。 日本で慣れ親しんだスイーツに比べ、見栄えは悪いものです。

多くの店がシャッターを下ろしていたり、貸家の紙が貼ってあったり、かつては中東の人でにぎわったビルなのでしょうが、奥の方は照明も消えていて人通りがありません。 一番奥にある裏口から出るととても長い幅50cm程度の路地が続いています。

大通りに出て歩いているとアラブ系と思しき男性から『にせもの、時計、要らないか』と日本語で声をかけられます。 ブロックことに1~2名、どうして私が日本人と解るのか、彼らの人種識別に舌を巻きます。 そもそも周囲の人を見て人種を当てることなど私には不可能で、靴を履いているとか(殆どの人が半ズボンにサンダル)、顔つきなどで判断するのでしょうが、いちいち断るのも面倒になってわからないふりをしていました。 しかし日本人以外には見てくれなかったでしょう。

香港の交通手段は高速鉄道、地下鉄、二階建てのバスと路面電車、フェリーそれにタクシー、イコカのようなカードがあり、オクトパスというのですが、保証金を出してカードにチャージするとタクシー以外の運賃支払いはカードをリーダーかざして使うことができます。 バスは本数が多く、料金が一番割安です。 路面電車と違って冷房されていて(滞在時、昼間の気温は35℃、湿度80%程度)、二階建ての二階最前列に乗るとビルから張り出した看板に当たりそうで迫力があります。

バスの時刻表はなく、10分間隔といった発車間隔が書かれているだけですが、その時間間隔でバスはやってきます。 新しいバスは停留所の表示を漢字とアルファベットで表示してくれますので安心です。

香港人で生まれ育った人は小柄で親切、陽気です。 英語をうまく話せる人は少ないように思えましたが、大抵片言は理解できます。 何度も道を聞いたりしてずいぶん親切にしていただきました。

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[生活]

人の成長

最近、採用面接で働く目的は? どのようになりたいか? などと質問して返ってくる答えが『自己の成長』です。 自己という以上個人の事で、想像するに(もちろん応募者に成長の具体的な内容を質問しますが)スキル=社交性・自己表現力・コミュニュケーション力、と知識や経験を指している場合が多いようです。

なぜそれを求めるかというと、これも想像ですが、会社に入って高い実績をあげて、週休・昇進を果たしという希望が根底にあります。

それを悪いこととか、つまらないこととか言うつもりはありません。 たとえば営業で採用するからには売り上げを上げる人の方が好ましいでしょうし、管理職が不足しているので昇進してくれる職員が多いほど当社は良い会社になります。

実際にスキルや知識を身に付けようとするなら、私ならまず読書、ネットサーフィンより紙の書籍を読むほうが良いし、漫画より文字の方が良いと思います。 さらに言うなら若いうちは乱読も良いでしょうが、気に入った一冊を何回も読むのも良いと思います。 そしてその本は『目指せ!トップセールス』のようなハウツウ本でもよいし、経営学の本でも小説でもよいと思います。

私の読む本のジャンルは冊数では圧倒的に北方謙三著の小説です。 なんで小説かというと単純に面白いからで、テーマとなる生き様や価値観、判断力や組織運営までいろいろと書き込まれていて、会社経営でいえば組織編制や人事評価などに非常に役に立っています。 経営学者が書いた組織論や軍隊の組織と意思決定などの本も読みますが、例えば当社の最小組織の人数を何人にするかといった課題に役に立ちます。

要は学んだことが実践して同課の繰り返しで理屈に枝葉がついてくるように思います。 あまり学者の書いたものを読みすぎると理屈が勝って現場の状況を軽く見てしまうような気がします。

当社のような小会社でも外部環境が変わったり、人が育ったりして臨機応変に組織形態は変えなくてはなりません。 要は人に組織を合わせる訳ですが、個々人の把握ができなくなるとこの方法は取れず、組織編制は現場の上級管理者に任せてしまいます。

自己成長の話題に戻り、私も私の仕事のためにスキルや知識が必要になり、かなりの時間読書や新聞を読むことに費やします。 抱えている課題にぴったりはまる書籍や新聞の記事に出会えばよいのですが、そうは行かず、手当たり次第に丹念に読みます。 もちろん読書は一人で行うもので、読み合わせ会などやりませんし、セミナーにもあまり参加しません。 特にセミナーは講師がテーマに沿って多くの書籍を読みますが、講師が経営をしているわけではないし、コンサルタントとして他社の経営にアドバイスすることはあっても内容に重みがありません。

結局自分一人、悶々と悩みながら読み続けます。 いつも面白いとは限らないので、読書を習慣にしています。 今週はこの本を読み切ると決めて予定表に書き、朝5時ごろから読み始めます。 私にとってこの時間はゴールデンタイム、起きるとストレッチをして体を目覚めさせ、読書などを始めます。 8時45分までの3時間が勝負で、後の45分はコーヒーを淹れ、薬を飲み、トイレに行って歯を磨く時間になります。 基本的に朝食は抜きます。 空腹の方が効率が良いからです。 体重を減らさなければいけないので朝食抜きは良い習慣と思っています。

最近読んだ外山滋比古氏の『知的生活習慣』、『リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる』には同じことが書かれていて、早朝に仕事をされるそうで、私と違い昼前までがゴールデンタイムと書かれていました。 大学をおやめになってフリーとなられたので昼前までが可能なのでしょう。

氏の生活習慣で散歩の話が出てきます。 せいぜい1~2時間仕事をすれば散歩など軽い運動をされるそうです。 ノートを多用されているとか、ほかにも私の生活パターンと一致する話が多く出てきてなるほど、と思います。

氏は本を読みノートに纏め、原稿を書くのが仕事ですが、私の場合、原稿を書くところが会社経営に応用するところです。 氏は自由奔放に著述され、いろいろなところから批判を受けたりされているようですが、私の場合、考え抜いた方法がうまくはまって業績に繋がるかどうか、がポイントです。

うまく業績向上に繋がれば歌でも歌いたくなります。(実際は歌いませんが) またうまくツボにはまったというのは自分が勝手に思っているだけで、ほかの原因が実は作用している事が多いはずです。 しかし、自分のモチベーションを高めるために『これば自分の手柄』と勝手に思うようにしています。(他では言いませんが)

うまく行ったと思えるのは2~3割、あとは失敗です。 失敗も期待した管理職が上手く方法を実践してくれなかったとか、外部環境が変わってしまったとか、原因が私の方法以外にある場合もありますが、こちらも単純に判断できません。 なるべく心の中で責任は自分以外のところにあると慰めます。(もちろん公言したりしません)

いくら他人に責任転嫁しても失敗は失敗、心は晴れず引きずってしまいます。 次は成功するぞ!という気持ちが次の読書のモチベーションになります。

しかし本当に言いたかった『自己の成長』は例示したような話ではなく、人格的な成長で、こちらは次の機会にお話しします。

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[習慣化]

書くこと

最近、英会話を練習しています。 たまたま英語を話す機会があって全く話せなかったので、習慣として英会話を練習しようと思いました。 最初は近くの四天王寺に行き、歩きながらラジオ英会話を聞き続けましたが、全く上達しませんでした。

そこで、テキストを見ずにリピート機能を使って文章を何度も聞き、書くことにしました。 わかったことは耳が慣れていなくて聞き取れない単語が結構多いこと、それが判れば意味はすぐに解る事でした。

特に早く発音され、重要でない単語の発音が速くなされ、それが判るだけで少なくとも意味は解るようになりました。

私はもともと書いて覚えるタイプ、自分の机にコピーで失敗した紙をたくさん置いていて、英会話、週間予定表(毎週何をするか書く)、日々の生活で考えさせられる事件、読書でその本の要約などをせっせと書いています。

筆記用具も決まっていて、殆どが鉛筆です。 毎日書いています。 ノートはボールペンと決めています。 何かを読む・誰かと話す=インプット、反省を書く・ブログを書く=アウトプット、このバランスと量を重視しています。 インプットは読んだ本のリストを作り、アウトプットは書いたものの量で見積もります。

たとえば反省文は書き終えた裏紙(一枚1500字程度)、これをためておいて厚さ2㎝程度になると廃棄します。

私は4色ボールペンを使っていますが、年間にその4色を使い切り、さらに1本程度を使い切る、鉛筆は1~2ヶ月に1本程度を使い切るといった具合です。 インプットは本が年間50冊程度、新聞は日本経済新聞を丁寧に読むことを心掛けています。

同じように繰り返すとマンネリ化するので本を読むにしても選定から読み方までいろいろ工夫します。 本は少し読んだら少し体を動かすなど、例えばゴルフの打ち放し場で3回素振りして、1球打って、5球打ったら数ページ読むとかです。 昔から何かしながら読んだり考えたりする癖があり、それが効率がよく、学生時代など環状線を何週かまわって卒論の要旨を考えたりしました。

なぜ書くのか、それは一文字一文字紙に記すときに考えるので記憶を確かにすると思っていました。 受験勉強もひたすら書いていましたが、実は書くことは忘れる意味もあることを最近、というよりか以前からうすうす感じました。 典型は手帳に記すスケジュール、書いた途端忘れてしまう、何度も何度も見直さなければ記憶できないし、記憶してもすぐに忘れてしまいます。 それは見事というほかありません。

会社で打ち合わせが必要で、「いつなら空いている?」と聞くと「明日は何時から何時、あさっては何時から何時・・・・・」なんでお前はそんなことを覚えいてられるのか、と訝るほどみんなスケジュールを把握しており、言われてから自分の手帳を開いて自分の空き時間を確認します。

書くことは忘れること、私の反省文のテーマの何割かは腹立たしかったこと、これを紙に書いて再現し、忘れてしまう、なるほど便利な記憶消滅方法です。

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[趣味]

ツーリング

一日仕事の予定が入らなかったのでオートバイのツーリングに行ってきました。 ツーリングは久しぶり、日帰りなのでどこに行くか迷いに迷って高野山から龍神スカイライン、私にとって日帰りツーリングの定番中の定番です。

高野山は世界遺産に登録され、大変混雑しているとの事前情報でしたが、火曜日だから良いだろうと、別の言い方をすると選択肢がいくら地図を眺めても出てこないからという消去法でした。

できるだけ早く出発と思っていましたが、結局7時半の出発で、高野山には昼前に到着しました。

なぜ日帰りツーリングで悩むかというと一つは体力です。 写真のバイクが今乗っているものですが、225cc、車重が120㎏程度で、操作性は良いものの路面の凹凸を拾って長時間走行にお尻が耐えられません。 バイクは2輪ですからリアタイヤが路面の凸凹を拾って走行中シートがお尻を叩き続けます。 さらに加速時には体はお尻とシートの摩擦でバイクと一体になり、ブレーキ時にもお尻の皮が体を支えます。 したがってお尻は赤くはれ上がります。

安全運転のための集中力も続かず、高速以外の道で300㎞、10時間程度が限界です。 前に加入していたクラブの猛者は24時間で青森から大阪に帰ってきた人がいましたが、そんな芸当はできません。

今回は竜神スカイラインの南端からスカイラインの西側の山中を走り、帰ってきたので300㎞強の走行でした。 帰宅したのは17時過ぎてしたから約10時間、限界を超えていました。

よくオートバイに乗らない人からオートバイの魅力を聞かれますが、人により千差万別、私の場合は人車一体となってコーナーを抜けること、うまくコーナーをそれなりのスピードで抜けられた時は気持ちの良いものです。 私の場合下手なうえに今までの走行距離も短いのでなかなか一回で決まらず途中で修正してしまいます。 つまりリアのブレーキを掛けたり、倒しこみ不足で対向車線にはみ出したりします。 安定したコーナリングに成功するとどんなコーナーもそれなりに早く抜けられると自信をもちます。

コーナー走行以外にも風を受けて走るのでスピード感は車では味わえません。 代わりに雨や冬の寒さ、夏の暑さ、エンジンの熱などよくない点をあげればきりがありません。

人によってはバイクの所有に価値を見出す人もいて、何年も所有して年間数百キロメートルしか走らない人がいます。 バイクはいつもピカピカに磨いていて、高価な部品に交換されていたりします。 いわゆるカスタマイズや自分で分解して調整する人もいます。 高価な工具をそろえ、何でも分解し、組み立てる人、バイクはローテクなので可能です。

高野山からの帰り道、交通量の少ない裏道を通り、燃料がなくなってしまいました。 30分ほどバイクを押してガソリンスタンドにたどり着き、給油するおまけまでついた今回のツーリングでした。

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[価値観]

会社の居場所

昨晩は当社の社員総会、社員の9割弱が参加して幹部の業績評価や次期の方針、優秀者の表彰、新人紹介などを行います。 そのあとは立食パーティとなります。

殆どの人が見知った人同士が話をしたり、幹部に酒を注いだり、同じ部署で集まっていたりします。

中には人間関係を社内でまったくというほど作らない人がいて、さみしそうにしていたりします。 そのような人も来ていただいて何とか人間関係を作ろうとしていますから誰に話しかけても応対されます。

以前、セミナーで他社の社長が『社員に一番必要なのは自分の居場所』と言っていたのを思い出しました。 ここでの居場所は会社組織の中での自分の役割や存在価値、もしくは人間関係という意味だったと思います。

もしその人が突然いなくなっても誰も初めからいなかったように違和感を感じない人は居場所がなかったということだと思います。

当社にもそのような人がいて所在無さを醸し出していたり、誰か未知の人と話をしようとしていたりします。 もちろんその人は会社できちっと仕事をしていますが、指導的な立場ではなく、どちらかといえば指示された仕事を一人で淡々とこなす人です。

人の考え方はいろいろで孤独が良いと思っていたり、その同じ人が実は人と群れたいと心の底では思っていたり、何かドラマに出てくるような自己矛盾のシーンが垣間見られます。

ちなみに私は子供の時からオヤジに刷り込まれた「君子の交わりは淡として泡のごとし」に近いと思います。 意味は大人の付き合いは淡泊ということでしょうか。 しかし私も自己矛盾があり、べったり濃い付き合いをしたいと思いますし、そのような人間関係に好むと好まざるとにかかわらずなります。 しばらくしてその関係がうっとうしくて、気が付いたら疎遠になってしまいます。 ほとんどの場合私から疎遠になっていて、大抵全く音信不通になっています。

それが自分の冷たさと思うこともあり、また何十年もの付き合いの友人・知人の多い人を羨むときもあります。 最近は疎遠のなり方で、相手が傷つかなければそれも人間関係のあり方と思っています。
誰でも自己矛盾を抱えていて、その対処に悩みながら人生を全うしようとしているのかもしれません。 そもそもそんな自己矛盾をなくすことなどできないのですから。

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[趣味]

ゴルフ

私はいろいろな趣味がありました。 元来運動神経の鈍い方なのにスポーツ系が多かったように思います。

初めはあまり運動神経の必要ない山登り、ハイキングに始まり、沢登、岩登り、山スキーなど山登りのジャンルは少しづつやりました。

15年ほど続けて体力の衰えから山に行かなくなりました。 同時にやっていたのはテニス、競技カヌー、ウィンドサーフィンなどどれもさっぱりうまくなりませんでしたがそれはそれで楽しいものでした。

さらに体力が落ちてオートバイのツーリングが復活し、それも面倒になって最近はゴルフを始めています。 ハンディの付け方が明確で自分のスコアとの戦いですから同伴者と勝った負けたはあまり気になりません。

1本数万円から十数万円のクラブを中古で安く買い、バイクに乗って打放し練習場で練習します。 練習に行くのはウィークディの昼間の時間、皆さんが働いているときです。 練習場にはウィークディの昼間にもかかわらず多くの人が練習に励んでいます。 私と同様、仕事を抜けてきた人、もうリタイアしてゴルフが生きがいという人、若い人も年寄りも女性もいます。 ゴルフのプレーフィーが昔に比べ格段に安くなり、空いていて会員外のエントリーも容易になりました。

ゴルフ場でプレーすると高齢の方が多いのに驚きます。 前後の組が皆高齢者であったり、レストランで食事をすると高齢者が多かったり、ゴルフとは高齢者のスポーツなのかと思いました。

しかし思い出してみると山岳会も高齢者が多かったですし、カヌーもウィンドサーフィンもテニスも高齢者の人が多くいました。 かつて激流で大変上手な人が練習しているのを見ていると私のところに漕ぎよってにっと笑って話しかけた人の前歯が全くありませんでした。 おそらくなくしてはいけないので入れ歯を外して練習しておられたのでしょう。

最近、営業の採用面接で何かスポーツは?と聞くと時代を反映して野球やフットサル、スノーボードといろいろな答えが返ってきます。 しかし残念ながら私が手を染めたスポーツは一人もいません。 私のようなアウトドア派はどうも営業職を好まないようです。

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[生活]

how to 本

日本経済新聞に本の販売ランキングが掲載されていて、今まで読まなかった本に興味をもち流し読みしました。 タイトルは
「仕事が速い人」と「仕事か遅い人」の習慣 残業しないで定時に帰る方法
というものです。 会社で残業が問題になっていたこと、自分は仕事は遅いのではないかと懸念をもっていたことが惹かれました。

普通、会社では従業員の勤務時間で可能な仕事を配分します。 残業前提で仕事の割り振りはしないと思います。 当社で営業職は例外で、お客様の時間に合わせることがあり、一定の残業を含む仕事量を割振りしています。

月例賃金に30時間分の予告残業手当を含み、その範囲で工夫すれば標準的な売上を達成できる設定です。 仕事料の設定が正確にこの時間と割振りするのは難しく、開拓しにくいエリアを担当した営業はその時間熱心に仕事をしても平均的成果を生まない場合があります。

一方私はもともと事務職で、今は経営者ですが事務仕事が多く、データを読む、分析する、組み立てるといった作業に多くの時間がかかります。 なぜならデータ分析から組み立てるのは方針などですから、一般にどのように考えるのか、例えば地域戦略を考えるときに地域戦略の本を読んだりしますので時間がかかってしまいます。 たまに他社の経営者と話していて具体的な数値が明確に頭に入っていたり、理にかなった戦略を披歴されたりすると自分の考えが優れていないと落ち込みます。

戦略などいかにうまく説明しようと結果が出なければ絵に描いた餅になってしまいますが、クリアな説明はそれを担う従業員に浸透させやすいでしょう。

仕事の質と速さを混ぜて生産性で悩んでいて、この本を読んだわけですが、本の意図はあくまで仕事の速いひとと遅い人の習慣を観察して書かれています。

早い人は早寝早起き、ものを買わない捨てる、インターネットやTV視聴時間が短い、空腹で仕事をする、体を鍛える、痩せている、やらないことを決める(遅い人はやることを決める)、記憶に自信がない、お金を使う、仕事を人に振る、気を使わない、目標を立てる・・・・・といったことが実例を交えて書かれています。

さて自分はどうかというと実は当てはまっている事が殆どで、特に早寝早起き、朝に集中、やらないことを決める、ものを買わない、記憶に自信がないなどです。

人生の経験から、人に言われたからではなく、このような習慣を身に着けたわけですが、仕事はやはり遅く、作業=電卓で集計やエクセルで表やグラフを作るなど時間がかかっている方だと思います。 何でも速くできればより多くの事が出来て、忘れる前に覚えたことを仕事に反映できて仕事の質も向上するように思います。

ただ一つ決定的に違うのは速くやることを意識しないで仕事をしていることが多いと思います。 いつも自分の描いた方針や戦略がより速く、より良い結果を生み、自分らしいことを心掛けているように思います。 思わなければ何も始まらず、速さと質の追求はできることが読んでみてわかりました。

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[社会]

街宣カー

大阪市に在住していて、最近の都構想投票の騒ぎにうんざりしている。 自民党をはじめ、全国ネットの政党が街宣カーで都構想反対票を強制する連呼を大音量で行い、せっかくの休日が台無しである。

私の住んでいるところで近隣を繰り返し大音量で回り、洗脳しようとしているように思われる。 表現の自由を言うなら静寂を求める権利は中央集権制等で踏みにじられるのはいかがと思います。

言葉も汚く、意味の無いことを連呼し、自らの議会戦術=議事を遅延するやり方をあげて議論されていないとかの話題を言われても全く地域住民をバカにしている話です。

一方の賛成派も街宣カーを投入していますが、台数が少なく、音量も小さく身近に政治が金で決着する構図が見えてきます。

大阪市民の良識を祈るばかりで、中央の考えを大阪に強制するのは全く的外れ、気分の悪い話です。

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